GSh圧縮機
25 lの油浴を備えた空気圧縮機である。処理はクランクケース経由で、機械を分解せずに3段階で行う。
GSh形空気圧縮機、油浴25 l
機器区分別の標準使用量は1 lあたり1.5 mlであるが、本機については技師が1.2 ml/lを指定した。往復圧縮機 →
処理対象
- 摩耗100%の部品がなく、機械的損傷もない、運転可能な圧縮機
- 油漏れは解消済み、フィルタエレメントは洗浄済みまたは交換済み
- 据付位置のままでの処理(圧縮機の分解不要)
処理前後の測定項目
| パラメータ | 計測器 | 測定の方法と時期 |
|---|---|---|
| 吐出し量:0から3.0 atmまでの空気タンク充てん時間 | ストップウォッチ | 止め弁類が正常な状態での測定 |
| 無負荷運転時の瞬時電力および各相の電流 | クランプメータ・電力計 | — |
| 所定の負荷での瞬時電力および電流 | クランプメータ・電力計 | 吐出し圧力を一定に保った状態での測定 |
| 潤滑油ポンプからの潤滑油圧力 | 既設の検定済み圧力計 | 潤滑油温度を一定に保った状態での測定 |
| フレーム上の定点における振動値 | 振動計 | クランク軸の主軸受付近を推奨 |
使用量
| 製品 | 使用量 | 測定の方法と時期 |
|---|---|---|
| 圧縮機・軸受用ゲル状リバイタリザント | 1段階につき所定の潤滑油1 lあたり1.2 ml | 油浴25 l:1段階につき30 ml、3段階で90 ml(チューブ10本:3 + 3 + 4) |
処理段階
- 別容器で、50~60 °Cに加温した所定の潤滑油でゲルを希釈し(ゲル1部に対し潤滑油5~10部)、完全に溶解するまで撹拌して、暖機した圧縮機のクランクケースへ注入累積運転時間の起点
- 第2段階:第1段階と同じ要領累積運転時間8~12 h経過後
- 第3段階:第1段階と同じ要領さらに運転時間8~12 h経過後
処理後
- 累積運転時間450 hで処理完了
- 全項目の再測定および初期測定値との比較
注意事項
- 黒鉛製およびFlubon製(減摩性高分子複合材料)のピストンリングを備えたピストン・シリンダ部は処理対象外
- 新品または摩耗10%までの圧縮機は、3段階ではなく2段階で処理
- 電気的パラメータの測定はデジタル計測器のみ(既設の指針形計測器は感度不足)
出典: XADO実務用処理手順、主任技師I.N.シャライキン。機器区分別の標準使用量:取扱説明書IE-24.6-25612000-005-2008、処理手順1。