試験台における油圧ポンプ・油圧モータの修理
本付録は、油圧試験台においてXADOリバイタリザントを用いてアキシアルピストン形およびラジアルピストン形の油圧ポンプ・油圧モータの再生修理を行う手順を定める。機械から取り外して試験台に取り付けたポンプおよび油圧モータの処理に適用する。
付録2 油圧試験台における「XADOリバイタリザント(摩擦面再生剤)」によるアキシアルピストン形およびラジアルピストン形の油圧ポンプ・油圧モータの再生修理処理手順
一般事項
- 摩耗が限界摩耗の100%を超える場合(容積効率の低下が15~18%を超える場合)、XADOリバイタリザントによる油圧ポンプ・油圧モータの処理は適切でない。
- 本付録には、ポンプ再生修理用試験台の回路図および油圧モータ再生修理用試験台の回路図を示す。
作業手順
- 処理開始前に、油圧ポンプ・油圧モータの運転に関する主な管理パラメータを測定する:系統内の運転圧力、油圧モータの全効率(ドレンポートからの漏れ量の測定による)、油圧モータの機械損失(差圧による)、吐出し量。パラメータの確認は、診断時のさまざまな運転条件および温度条件の下で行う必要がある。
- 油圧試験台の作動液(油)の量を次式により求める:Vm = 100Vn。ここで、Vn:油圧ポンプ・油圧モータの押しのけ容積(l)、Vm:試験台の油タンク内の油量(l)。ただし、35 l以上とする。
- 作動油の運転温度は40~60 °Cの範囲に保つ。
- 油圧装置用XADOゲルの量は、1処理段階あたり作動液1 lにつき1 mlの割合で求める。
- 処理は8 h間隔で3段階に分けて行う。新品の油圧ポンプ・油圧モータの場合(なじみ時間の短縮となじみ品質の向上、より高い技術特性の達成、ならびに摩擦対の耐摩耗性および耐久性の向上を目的とする)、2段階の処理で十分である。
- XADOリバイタリザントによる処理時の油圧ポンプ・油圧モータの負荷条件は、次のとおりとする。第1処理段階:0~2 hはP = 0.5P nom、2~8 hはP = 1.0P nom。第2・第3処理段階は第1処理段階と同様に行う。処理期間中の油圧ポンプ・油圧モータの回転速度は、定格回転速度の80~85%とする。
- 処理の全工程は、第1処理段階の開始から350 h以上とする。
注記
- 試験台回路図の記号は、N:再生対象のポンプ、MN:圧力計、M:再生対象の油圧モータ、TT:温度計、RP:流量調整弁(絞り弁)、B:油タンク、KD:圧力制御弁である。
- 油圧ポンプ・油圧モータの技術特性は、製造工場が温度30 °Cで定めたものである。
注意事項
- 摩耗が限界摩耗の100%を超える場合(容積効率の低下が15~18%を超える場合)、XADOリバイタリザントによる油圧ポンプ・油圧モータの処理は適切でない。
この付録の参照元
出典: XADOリバイタリザントゲル使用説明書(IE-24.6-25612000-005-2008).