立坑巻上機用減速機
本セクションの減速機のうち油だめが最も大きく、1400 lである。処理剤の量は油だめ全量に対して一括で算出する。
立坑巻上機駆動装置の減速機:油だめ1400 l、潤滑油MS-20
機器区分別の標準使用量は1 l当たり3.0 mlである。本処理手順では2.0 ml/lで算出している。ただし文書自体に不一致があり、記載値1950 mlは同文書の算式1400 × 2 = 2800 mlと合わない。このため、適用前に数値を原本と照合する必要がある。産業用減速機・動力伝達装置 →
処理対象
- 100%摩耗した部品がなく、巨視的な機械的損傷もない運転可能な減速機
- 油漏れ解消済み(未解消の場合、処理剤の濃度の保持が不可能)
処理前後の測定項目
| パラメータ | 計測器 | 測定の方法と時期 |
|---|---|---|
| 軸受台の振動値 | 振動計 | 3方向の振動加速度・振動速度・振動変位 |
| 定点における騒音レベル | 騒音計 | — |
| 電動機の消費電力または電流 | クランプメータ・電力計 | 無負荷運転時および一定負荷時(いずれも同一の潤滑油温度) |
| 潤滑油温度 | 液体温度計または放射温度計 | — |
| 歯車の歯厚 | 最小目盛0.05 mm以下の歯厚ノギス | 一定弦歯厚による測定、一定弦歯たけh = 0.748·m(m:モジュール) |
| 印を付けた歯の歯当たり状態 | 目視またはカメラ撮影 | — |
使用量
| 製品 | 使用量 | 測定の方法と時期 |
|---|---|---|
| 変速機・減速機用ゲル | 1段階につき所定の潤滑油1 l当たり2.0 ml | 油だめ1400 l:1段階当たり2800 ml、3段階で計8400 ml。文書内に不一致があるため、数値は原本との照合が必要 |
処理段階
- 40~60 °Cに加温した所定の潤滑油でゲルを希釈(ゲル1部に対し潤滑油5~10部)し、設備停止中に点検口または給油口から投入運転時間の起算点
- 第2段階:第1段階と同じ手順累計運転時間8~12 h経過後
- 第3段階:第1段階と同じ手順さらに8~12 h経過後
処理後
- 累計運転時間400 h経過をもって処理完了
- 結果を技術確認書に記録
注意事項
- 潤滑油のろ過を行わない減速機は、作用歯面へのゲル直接塗布による処理も可
- 振動・騒音・消費電力の測定は、出力軸のトルク一定、電動機の運転条件一定の状態で実施
出典: XADO実務用処理手順(主任技師I.N.シャライキン)。機器区分別の標準使用量:取扱説明書IE-24.6-25612000-005-2008、処理手順4