事例シリーズ|鉄道|駆動用歯車装置・歯車伝動装置
IE S003処理結果記録書・2002~2004年
一連の7件の試験報告書
ChS-2・ER1の駆動用歯車装置:歯厚が増加、増加量は年単位で維持
歯厚が増加し、ピッチングと条痕が埋まり、増加量は再測定でも維持された。0.3–0.8 mm — 歯車の歯厚、13.05~16.15 → 13.85~16.60 mm (2002–2004)。
製品XADOゲル状リバイタリザント(摩擦面再生剤)駆動用歯車装置の油だめへの1回のみの注入、ChS-2は1ユニット当たり0.185 l、ER1は0.066 l
シリーズの対象電気機関車ChS-2および電車ER1輪軸・主電動機ユニットの駆動用歯車装置、通常の運行ダイヤでの運用
文書の種類XADO技術®による
処理結果記録書機関区委員会(技師長・生産技術責任者・修繕担当副区長)の署名、事業所の押印
処理結果記録書機関区委員会(技師長・生産技術責任者・修繕担当副区長)の署名、事業所の押印
主な結果
↑0.3–0.8mm
歯車の歯厚、13.05~16.15 → 13.85~16.60 mm
| 車両 | 処理対象部位 | 処理後の走行距離 | 報告書の日付 |
|---|---|---|---|
| 電気機関車ChS-2 No.377 | 輪軸・主電動機ユニット6基:駆動用歯車装置 | 85,039 km | 2002/11/12 |
| 電気機関車ChS-2 No.055 | 輪軸・主電動機ユニット6基:駆動用歯車装置 | 73,510 km | 2003/03/19 |
| 電気機関車ChS-2 No.033 | 輪軸・主電動機ユニット6基:駆動用歯車装置 | 87,450 km | 2003/04/17 |
| 電車ER1、第1ユニット | 輪軸・主電動機ユニット4基:駆動用歯車装置、軸箱すり板 | 179,249 km | 2003/12/17 |
| 電車ER1、第3ユニット | 輪軸・主電動機ユニット4基:駆動用歯車装置、軸箱すり板 | 177,933 km | 2003/12/17 |
| 電気機関車ChS-2 No.377(2回目の測定) | 同一の輪軸・主電動機ユニット6基 | 238,451 km | 2004/01/13 |
| 電気機関車ChS-2 No.377(3回目の測定) | 同一の輪軸・主電動機ユニット6基 | 323,457 km | 2004/07/17 |
歯車の歯厚:シリーズの車両別測定値
| 車両 | 走行距離 | 処理前(mm) | 走行後(mm) | 変化量(mm) |
|---|---|---|---|---|
| 電気機関車ChS-2 No.377 | 85,039 km | 14.70~16.00 | 15.05~16.50 | +0.30~0.65 |
| 電気機関車ChS-2 No.055 | 73,510 km | 14.80~16.15 | 15.15~16.50 | +0.15~0.60 |
| 電気機関車ChS-2 No.033 | 87,450 km | 14.80~15.90 | 15.60~16.55 | +0.50~0.80 |
| 電車ER1、第1ユニット | 179,249 km | 13.05~14.80 | 13.85~15.45 | +0.45~0.85 |
| 電車ER1、第3ユニット | 177,933 km | 14.10~14.25 | 14.95~15.00 | +0.75~0.90 |
測定は各歯車の5歯について行った。測定高さはChS-2とER1で異なるため、車種間で比較できるのは歯厚の絶対値ではなく増加量である。
電気機関車ChS-2 No.377:2年間・走行距離323千kmでの3回の測定
| 測定日 | 処理後の走行距離 | 歯厚(mm) | 初期値からの増加量(mm) |
|---|---|---|---|
| 2002/05/16(処理前) | — | 14.70~16.00 | 初期測定 |
| 2002/11/12 | 85,039 km | 15.05~16.50 | +0.30~0.65 |
| 2004/01/13 | 238,451 km | 15.05~16.60 | +0.25~0.70 |
| 2004/07/17 | 323,457 km | 15.00~16.60 | +0.20~0.70 |
ゲルの注入は2002年5月16日の1回のみである。3回の確認測定は、いずれも同一の歯車6個について、各歯車の同一の5歯で行った。
歯の作用面:処理前と走行後の状態
| 車両 | 処理前 | 走行後 |
|---|---|---|
| 電気機関車ChS-2 No.377 | 最大6 mm、深さ最大0.7 mmのピッチング痕の集中;最大2 mm、深さ最大0.4 mmの条痕とピット | ピットと条痕は埋まり、歯当たりは平滑な研磨面状 |
| 電気機関車ChS-2 No.055 | 歯当たりにおける細かな引っかき傷とピット | 形成された金属セラミック皮膜越しに視認可能だが、触感では感知不可 |
| 電気機関車ChS-2 No.033 | 歯当たり全面に最大3 mm、深さ0.6~0.8 mmのピッチング痕 | ピットと引っかき傷は消失、表面は平滑な研磨面状 |
| 電車ER1、第1ユニット | 歯幅全体にわたる最大1.1 mmの横溝;0.1~0.4 mmの条痕;最大3 mm、深さ0.4 mmのピッチング | 条痕・圧痕・ピットは消失、歯当たりは平滑な研磨面状 |
| 電車ER1、第3ユニット | 最大0.7 mmの縦溝;0.2~0.6 mmの条痕と圧痕;最大4 mm、深さ0.5 mmのピッチング | ピットと条痕は消失、歯当たりは平滑な研磨面状 |
不具合の大きさと深さは処理前の測定値である。
機関区委員会が確認した事項
処理結果記録書には機関区の委員会が署名しており、いずれの車両でも同じ結果が記録されている。電車ER1については、「歯車の歯厚は0.45 mmから0.85 mmの範囲で増加した…歯車の歯当たりの範囲では、処理前にあった条痕・圧痕・ピッチング痕が消失した。歯当たり面は平滑な研磨面状となった」と記されている。電気機関車ChS-2 No.377の観察期間は2年間に及び、「323,457 km走行後も、得られた歯厚はおおむね維持されている…全歯の歯当たりには金属セラミック皮膜が目視で認められ、この皮膜が歯の作用面の細かなピットとスカッフィングをすべて解消している」と記されている。深さ最大0.8 mmのピッチングと最大1.1 mmの溝がある状態で運用されていた歯車伝動装置は、輪軸・主電動機ユニットを分解せずに油だめへゲルを1回注入した後、歯の金属量が増加した。
現行の相当製品
- 減速機用ゲル状リバイタリザント減速機・変速機・歯車装置
- 圧縮機・軸受用ゲル状リバイタリザント圧縮機・軸受・主軸
同種の部位の処理方法:
この結果について:
試験成績書の制約事項: 本結果は、沿ドニプロ鉄道の電気機関車ChS-2および電車ER1の輪軸・主電動機ユニットにおける駆動用歯車装置に関するものである。他の部位・運転条件・機械類の種類では測定値が異なる場合がある。機関区委員会の署名と押印のある処理結果記録書の原本は全体を公開しており、ダウンロードできる。
