事業所向け
事業所の設備での試験処理
- 潤滑油またはグリースで潤滑するあらゆる部位:減速機、エンジン、圧縮機、軸受など
- 生産を止めない通常稼働中の処理
- 計測器による処理前後の測定:振動、温度、消費電力または電流
- 部位別の処理手順、使用量の算定、XADOの技術者によるサポート
事業所の対象機1台を取扱説明書IE-24.6-25612000-005-2008の処理手順に従って処理し、処理前後に測定を行います。結果は事業所の試験委員会による試験報告書に記録されます。
試験処理用の処理剤は無償で提供します。参加条件は試験処理契約に定めます。
数値は取扱説明書IE-24.6-25612000-005-2008の各処理手順に基づきます。
| 部位グループ・処理手順 | 処理前 | 処理前後の測定 | 投入段階 | 処理全期間の運転時間 |
|---|---|---|---|---|
| 往復圧縮機 処理手順1、8~9ページ | 潤滑系統のフィルタエレメントの洗浄または交換、油漏れの解消(1.3項) | 吐出し量、振動、騒音、消費電力または電流、潤滑油圧力、温度(1.4.1~1.4.6項) | 延べ運転時間8~12 h間隔で3段階 | 第1段階の開始から400 h(1.7項)、最初の200 hはゲル入り潤滑油を補給(注2) |
| スクリュー圧縮機・遠心圧縮機 処理手順2、処理手順3、9~11ページ | フィルタ。潤滑油の残存寿命が40%未満の場合は潤滑油の交換(処理手順2による。処理手順3では推奨)。測定(3.3項) | 振動、消費電力または電流、潤滑油圧力 | 処理手順2:18~24 h間隔で5段階、処理手順3:12~24 h間隔で8段階 | 延べ運転時間500 h |
| 減速機、変速機、歯車・チェーン伝動装置 処理手順4、処理手順5、処理手順11、11~14、19~20ページ | 漏れの解消(4.2項)。処理手順5ではフィルタの洗浄、ドレンの排出 | マーキングした歯の歯厚と歯当たり(4.3項)、振動、騒音、消費電力または電流、潤滑油温度(処理手順11では11.2項による測定) | 処理手順4:3段階、処理手順5:5段階(いずれも8~12 h間隔)。処理手順11:500 h分の潤滑油量に処理剤を投入(11.3.1項) | 処理手順4:450 h、処理手順5・11:500 h、自動車の変速機はエンジンの排気量による(処理手順4) |
| 自動変速機・油圧パワーステアリング 処理手順6、処理手順8、14、16~17ページ | 自動変速機:フルードの液面(6.3.1項)。パワーステアリング:診断(8.2項)、漏れ、リザーバタンクのフィルタ、油面 | 自動変速機:フルードの液面。パワーステアリング:プーリのアライメント、油面と油量 | 1回のみの投入。パワーステアリングは投入後5~10 minの運転 | 運転時間50 hまたは走行距離1,500 km |
| 産業設備の油圧装置 処理手順7、14~16ページ | 作動油の漏れの解消、測定(7.3項) | 圧力、作動油温度、ポンプの吐出し量、内部漏れ、油圧ポンプ・油圧モータの振動、方向制御弁の油密性 | 8~12 h間隔で6段階 | 延べ運転時間550 h |
| 転がり軸受・すべり軸受 処理手順9、処理手順10、17~19ページ | 漏れの解消(9.2項)、測定(9.3項)、摩耗80%未満 | ラジアルすきま、軸方向の遊び、軸の振れ、振動、騒音、潤滑油温度、電動機の電流 | 処理手順9:3段階、処理手順10:6段階(いずれも間隔8~12 h以上) | 処理手順9:350 h、処理手順10:550 h |
| 金属切削工作機械 処理手順12~18、20~50ページ | 潤滑油(12.1.1項)と作動油(12.6.1項)の漏れ。案内面の点検、深さ0.1 mmを超える不具合は処理前に解消 | 主軸の振れとすきま、振動、電流、試削り試験片の表面粗さとテーパ度、歯厚(12.1.2項、12.2.1項)。「ねじ・ナット」のバックラッシ(12.4.1項)。案内面の平面度(12.5.1.2項)。油圧装置のパラメータ(12.6.2.1~12.6.2.8項) | 部位ごとに8~12 h間隔で3~6段階。案内面は処理剤による定期的な潤滑 | 主軸・変速機450 h、軸受・油圧装置550 h、案内面600~700 h、予防処理は年1回200 h |
| 鍛造ハンマ、プレス機械、金型 処理手順19、50~53ページ | 圧縮機のフィルタと油漏れ、油圧装置の漏れ、案内面の点検。圧縮機には清浄な潤滑油。主シリンダの摩耗が限度に近い場合、または深さ0.1 mmを超える損傷がある場合は、事前にシリンダをゲル状のリバイタリザント(摩擦面再生剤)で処理 | 圧縮機の振動と電流、潤滑油圧力。油圧装置の圧力、吐出し量、温度。案内面の平面度 | 圧縮機3段階、油圧装置6段階(いずれも8~12 h間隔)。案内面は投入後20~30 minの無負荷運転 | 圧縮機450 h、油圧装置550 h、案内面550~700 h |
| ディーゼルエンジン 処理手順20、処理手順21、53~59ページ | 漏れと燃焼による潤滑油消費の原因の解消。遠心式オイルフィルタの清掃。潤滑系統のフラッシング。潤滑油の残存寿命は処理の全サイクル分を確保。シリンダの摩耗が限度に近い場合、または深さ0.15 mmを超える損傷がある場合は、事前にシリンダをゲル状のリバイタリザントで処理 | 気筒別圧縮圧力、最高燃焼圧力、アイドリング時の燃料消費量、潤滑油圧力、出力 | 3段階:処理手順20は8~12 h間隔、処理手順21は150~250 km間隔。投入後は2 min以上のアイドリング | 処理手順20:エンジン運転時間400 h、処理手順21:1,500 km、燃料系統はエンジン運転時間80 hまたは3,500~4,000 km |
| ガソリンエンジン・2サイクルエンジン 処理手順22、処理手順23、59~63ページ | 潤滑系統のフラッシング(22.4.1項)。各投入前に運転温度までの暖機運転。処理手順22:シリンダの摩耗が限界に近い場合、または深さ0.15 mmを超える損傷がある場合は、事前にシリンダをゲル状のリバイタリザントで処理 | 処理手順22:圧縮圧力、燃料消費量、潤滑油圧力、出力。処理手順23:運転時間、走行距離、温度 | 処理手順22:150~250 km間隔で3段階。処理手順23:処理手順に定める方式で小袋を燃料タンクまたは潤滑油に投入 | 処理手順22:1,500 km、処理手順23:30 hまたは1,500 km、燃料系統はエンジン運転時間80 hまたは3,500 km |
| エンジンの燃料系統 処理手順24、63~65ページ | 洗浄剤による燃料系統の洗浄。洗浄剤入りの燃料を使い切った後に処理 | 処理手順に個別の測定の規定なし。判断の目安は10 h運転後または500 km走行後の作動の改善 | ゲルを燃料タンクに投入、チューブの本数はエンジンの排気量による | エンジン運転時間80 hまたは4,000 km |
ゲルの溶解に必要な潤滑油または作動油の温度と、各処理手順による投入時の運転条件については、「処理期間中の運転条件」の項をご覧ください。
電動機、摩擦部位、ジョイント・リンク部、プロペラシャフトについては、取扱説明書に処理手順がありません。処理の手順はXADOの技術者と協議のうえ決定します。
| 文書 | 作成者 | 所在 |
|---|---|---|
| 部位別の処理手順(処理剤の使用量の算定と投入段階の計画を含む) | XADO(取扱説明書IE-24.6-25612000-005-2008に基づく) | 処理手順 |
| 試験報告書様式と記入例 | XADO(記入は事業所) | 様式(PDF) · 記入例(PDF) · 試験手順 |
| 測定記録(「処理前」、各段階、「処理後」):計測器、運転条件、運転時間 | 事業所または販売代理店の担当者(試験委員会が確認) | 様式の第5~10節 |
| 試験報告書(試験委員会の結論と署名入り、社印がある場合は押印) | 事業所の試験委員会 | 事業所で保管、写しをXADOへ |
試験データベースへの試験報告書の掲載は、XADOの判断と事業所の同意がある場合に限ります。